オルソケラトロジー

オルソケラトロジー(オルソK)

オルソKというと、角膜全体を変形させていると誤解されていることもあるようですので、その機序についてお話します。

近視進行抑制治療オルソケラトロジー

オルソKレンズは角膜中央が周辺より平坦な多段階形状となっており、このレンズを装用することで角膜上皮細胞の再分布化が起こります。
中央部の上皮はやや薄くなり、リバースカーブの辺りはやや厚みを増し、数日から一週間で目標屈折度数に到達します1)
変化しているのは角膜上皮の厚みのみですので、約50マイクロンの上皮が変化出来る範囲が矯正可能な屈折度数の限界ということになり、現在のオルソKガイドラインでは-4.0D以内が適応(=治療を行って効果が見込める近視の程度の範囲)とされています。

オルソKレンズを就寝前に装用し、朝に外します。治療が順調に進むと、日中は裸眼で過ごせる視力が得られるようになります。
レンズの正しいケア方法、定期検診をきちんと守れることが処方の絶対条件です。

<引用文献>
1)Alharbi A, Swarbrick H. The Effects of Overnight Orthokeratology Lens Wear on Corneal Thickness. IOVS 44, 2518-23, 2003

オルソケラトロジーの費用

  • オルソKは保険診療では取り扱えないため自由診療となります。
    初回検査 で5,000~10,000円、再診時はおよそ3,000円前後です。
  • オルソKレンズはメーカーの定額制(メニコンもしくはシード)を利用し、レンズの貸与を受けます(破損や交換時に保険のような役目もします)。

多焦点ソフトコンタクトレンズ

既にオルソケラトロジーの適応範囲を超えている近視の場合、多焦点ソフトコンタクトレンズを用いて近視抑制治療を行います。
現在日本で入手可能な近視抑制治療に適する多焦点ソフトコンタクトレンズから、個々の症例に合ったものを選びます。
現在、当院で用いているのは、SEED 1DayPure EDOF Midタイプ、Menicon Duo、CooperVision Biofinity Multifocal High addタイプです。
多焦点ソフトコンタクトレンズの処方は、保険診療の取り扱いとなります。